大鋒院殿御事蹟稿 巻之九 新編信濃史料叢書第16巻 228ページより
信之がこのようなことを語った。 自分はこの年齢まで人を殺害したことはない。 幼少の時伊勢山に遊びに行ったときに、父の中間が無礼なことをした。それほどのことではなかったのだが、そのときは殊の外腹が立って脇差を抜いて中間を切りつけてしまった。 切られた中間は腕の半分ほどを切られて、大の男とは思えないほどの大声を出して逃げ出した。そのとき、なぜ切ってしまったのかと激しく後悔した。 ところが弟はきつい奴で、この中間を追い詰めて殺してしまった。そのとき、自分の使った脇差は切れが悪いと宣った。
<感想> 兄が切り損ねた中間を代わりにぶっ○してしまったという、真田信繁(幸村)のドン引きエピソード。 信之の弟は信繁(幸村)を含め3人いるのですが、まあこの弟は幸村のことでしょう…。 こんな話を、「俺の弟ってきつい奴でさあ、俺の代わりにぶっ○しちゃったんだよね~」って話を懐かしい目をしながらニコニコ話していたとしか思えない信之にもドン引き。 やっぱり兄弟だね…。
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